望むなら、望む者があるのならば  感情とは、人の目的とは  暫定的思考の必要性と欠点

演じるということは その心の奥底を開放し満たすことだ 望むなら、殻を破り、感情を解放し、混沌の中から快感を創造するんだ、何にも縛られない自分という役を思うがままに演じるんだ
それは既にそこにある自分をなぞる行為ではない、自己同一性に固執するのは愚かでしかない
あえて言うならば真の自己同一性とはそうやって殻を破り続けた先にただただ残ったもののことだ


感情とは記憶のタグ付けである それ以外の何者でもない とするならば いよいよ俺は何者なんだろうか
記憶が遺伝するというのが本当なら、割と本流なのかもしれない
人生の目的=種の保存となればそれはつまり最も効率的、理論的
というかロゴスとパトスの合致点
だとしたらタグ付けが終われば負の感情の残り香なんてさっさと消せばいいわけだ 香りなんかつけちゃったりもして


こうやって理論を突き詰めてもわからないところで暫定で決めたことが人を苦しめる だってそこを問題点として観てるわけだから、その暫定的な思考をかなりの頻度で施行してしまうわけだろ
でもそうやって生きていかないと人は生きていけないわけだ


人は年を経る毎に安っぽくなっていく そうしないと生きれない