11目

ここから先はいかせぬというのは、つまりこの先にお前らの大切なものがあると
お前らは守護せしものか、支配せしものか


怒るなよ、褒めてんだ
群れるのは弱い犬だ また来たら 何とかするよ、一人で
無礼だな ああ見えて優しいんですよ


守るために 虚しい言葉だな、言葉だけが上滑りして血肉になっていない
思いが力になっていない、その剣には覚悟が宿っていない、体よりまず心、思いを力にしろ


俺に力さえあれば
力は望んで得るものばかりではない。 力を得るしかなかった、そういう境遇だった


闇雲に相手に向かおうとしている、気持ちが先立って周りを見ていない、まずは冷静になれ、全てはそこからだ、急いたら勝機は訪れない


我々にはない 私たちにはあるのだよ、何も知らぬとは哀れな ならば教えたらどうだ、都合の悪いことでもあるのか 逆境の自意識は時に人を強くする、責任感という厄介な感情によってな 私たちが真実を知れば、貴様たちは勝てないわけか そんな誘導尋問には乗らない 一つ教えるとすれば、存在そのものが罪なのだ まるでお前が正義のように言うのだな お前らは消えなければならない、未来のために


絆、その力は強いが、脆い


何がおかしい わりぃわりぃ、怒るなよ、よくお前そんなに気持ちを表せるな、俺もあいつがいなくなったらそうなれるのかね


襲ってくるから闘う、闘うからには勝つ、それだけだ


まずは勝つこと、生き残ること、そこで死んだら運命だ それ寂しい、一人ぼっちじゃないですか お前もそうやって生きてきたんだろ 私は死なないですから、もう友達なんてって思ってたけど、赤い夜のお陰でまた友達ができた、皆が大好きなんです、だから絶対傷つけたくなかった、あなたももう一人ぼっちじゃない、守ってもらってるじゃないですか 俺は仲間になった覚えはない 違う、さえこ先生です あいつは、そういうんじゃねぇよ


所詮は人、滅するも守るも心か


希望は絶望を味わうためのものだというのに